ドル防衛の手段か 2008 9 20

 先日、各国の中央銀行が、国内において、
ドル資金を供給するというニュースが流れた時、
市場は、これを好感し、メディアの記事も好意的だったと思います。
 しかし、私は、その時、
逆に、「一抹の不安」を感じたのです。
 そのニュースを耳にした時、即座に、こう思ったのです。
アメリカ政府自身、ドルの将来に対して不安を感じているのではないかと。
 先々週だったでしょうか。
私は、「続・経済安全保障 2008 8 31」で、
「アメリカ政府がドル防衛のために使える資金は、
現時点では少ないと聞きます。
 つまり、アメリカ政府は、
ドル防衛のための手持ち資金(軍資金)が少ないと言えるかもしれません」と書きました。
 こうした軍資金を、アメリカ政府は、
どうやって調達するのだろうかと考えていたのです。

続・経済安全保障 economic security 2008 8 31

 現在、アメリカでは、大統領選挙の話題で盛り上がっています。
その大統領選挙で、ぜひとも「経済安全保障」というテーマも議論してほしいのです。
 何度も書きますが、 万が一、アメリカ本土で、テロが起きても、
政権が国民から非難されるでしょうが、
アメリカ自体には、大きなダメージとはならないのです。
 アメリカには、もっと注意すべき問題があるのです。
「ドル暴落」や「長期金利の急上昇」が起きれば、アメリカは終わりです。
 最近、忘れられつつある「イギリスのポンド危機(1992年)」。
イギリスで起きたことが、アメリカで起きても不思議はないでしょう。
現時点で、ドル暴落が起きても、誰も驚かないでしょう。
「ああ、やっぱり」という程度でしょう。
 だからこそ、油断はできないのです。
真剣に、「経済安全保障」というテーマを議論すべきです。
 アメリカ政府がドル防衛のために使える資金は、現時点では少ないと聞きます。
つまり、アメリカ政府は、ドル防衛のための手持ち資金(軍資金)が少ないと言えるかもしれません。


















































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